ぼくのなつやすみ2 限定放送 CM日記

 
 6月分
 2002/06/17(月)
 今日、息子にゲームをねだられた。ゲームなんて、社会に出たら、なんの役にも立たんからダメだ、と言ったら、
役に立たないものは世の中に必要ないの?と聞かれてしまった。ううむ。
 
 2002/06/18(火)
 私は時代遅れなのか?会社でゲームの話をしたら、PS2を持っているではないか。あの部長でさえ。
子供のころ、ウチだけカラーテレビがなかった以来のショックである。
 
 2002/06/19(水)
 今日は40才の誕生日。自分にプレゼントするために、DVDを見にいったが、PS2でも見られることが判明。
思いのほか安かったが、いい大人がゲーム機は買えぬ。
 
 2002/06/20(木)
 妻が私の誕生日を思い出した。10年ぶりの快挙である。何か買ってあげましょうかと言われ、
PS2が頭をよぎるがグッとこらえる私であった。
 
 2002/06/21(金)
 入社して18年。コツコツ働いて課長の肩書きも手にいれた。しかし、PS2が欲しいのひとことが言えない。
家族よ、部下よ、私の気持ちも少しは察してくれ。
 
 2002/06/24(月)
 日帰りで東京に出張。タクシーに乗ったら変なゲームの広告があった。「1975年の日本からのメッセージ」と書いてあった。
27年前、13才の私は今の私をどう思うだろうか?
 
 2002/06/25(火)
 給料日に有給。遊びに来た息子の友達とゲームの話。最近は、大人向けの渋いゲームもたくさんあるとのこと。
東京で見たのは「ぼくのなつやすみ2」というゲームであることが分かった。
 
 2002/06/26(水)
 思いがけず、ケンちゃんと再会。小学校の同級生だ。夢中で3時間も話し込む。気づくと、自分のことをボクなんて言っていた。
思わぬ開放感。夏休み、また会おうぜ。
 
 2002/06/27(木)
 今日は仕事に忙殺される。「ぼくのなつやすみ」というゲームのタイトルがぐるぐる回っていた。
あのころの夏休みは、ただ疲れを癒すだけのものじゃなくて、なんか・・・キラキラしてたな。
 
 2002/06/28(金)
 昼休みに散髪。待ち時間に週刊誌をぱらぱらめくっていたら、「ぼくのなつやすみ」の記事を見つけた。
懐かしい雰囲気に私の同世代が感動しているらしい。
 
 
 
 7月分
 2002/07/01(月)
 年甲斐もなくコンビニでゲーム雑誌を買う。若い店員の視線が痛い。めげずに「ぼくのなつやすみ2」の記事を熟読。
なんと、私のカラオケの十八番「少年時代」が使われているらしい。
 
 2002/07/02(火)
 今日は取引先の接待。変人で、話をしにくいと定評のある人物のお相手である。
思いきって「ぼくなつ」の話をしてみると、かなりのってきた。ふたりで「少年時代」を熱唱。
靖子「小さいころにさぁ、なぜ夜は星が見えるのに、昼間には見えないか不思議じゃなかった?」
 
 2002/07/03(水)
 部下と「ぼくなつ」談議。「勝ち負けとか、点数とかないから、息子さんとやっても恥かきませんよ。」
と言われる。確かにそのとおりだな、大きなお世話だ。
タケシ「うちの学校、今年から学校にシャーペン持っていけるんだぜ。」
シゲル「羨ましいだろ〜。」
 
 2002/07/04(木)
 テレビで「ぼくなつ」のCMを見た。動いているボクくん、吸い込まれるような空の青さに思わず見いってしまった。
発売日が待ち遠しい。カレンダーに印をつけたら、妻に怪しまれてしまった。
看護婦「ボクくんは何歳まで子どもでいたい?」
ボク「え?そんなの考えたこともないよ。」
 
 2002/07/05(金)
 営業方針をめぐり部下が対立。夏休みを前にみんな殺気立っている。仲裁すべき立場だが、オス同士の戦いだと思ったら、
おもしろくてけしかけてしまった。仕事にも遊びの要素は必要だ。
ボク「ねえ、いつもここで何をしてるの?」
タケシ「虫相撲だよ。ここで戦わせてるんだ。」
 
 2002/07/08(月)
 今日は魔の月曜日。自分でも信じられないミスをする。部長から「一生夏休みにしてやろうか。」と怒られる。
シゲル「だから、お墓の前を通るときは息を止めてなきゃいけないんだって。」
タケシ「何秒?」
シゲル「・・・3秒くらい。」
 
 2002/07/09(火)
 今日から妻が旅行でいない。PS2を買うチャンス。さっそく、息子と取り引き。会社のビンゴで当たったことにすること、
私が帰宅したら私に使用権があること、と決める。
ボク「ねえ、おじちゃん。おじちゃん、将来何になりたいの?」
おじちゃん「え?」
 
 2002/07/10(水)
 一日ニヤニヤしていたらしい。デスクの女性がちょっと引いていた。だって明日は「ぼくなつ2」の発売日だもん。
スキップしたいくらいだ。明日は午後半休しちゃおっかな。
 
 2002/07/11(木)
 ついに買ってしまった「ぼくなつ2」そしてPS2。配線は息子にまかせ、ボタン操作を習いつつゲーム開始。
うおおおおお!私のなかのボクが叫んでいる。
 
 2002/07/12(金)
 今日も帰って「ぼくなつ」をひとしきり。昆虫などを捕まえたとき(あとおしっこのときも)のブルブルッという振動がたまらない。
ゲームで徹夜するやつの気持ちが痛いほど分かってしまった。
 
 2002/07/15(月)
 妻が旅行から帰る。さっそくPS2ざんまいの息子を見つけコントローラーを隠してしまった。なんたる陰険さ。
私のささやかな楽しみがピンチだ。
 
 2002/07/16(火)
 妻にケーキを買ってきて説得工作。息子はすでにお手伝いをしていた。ナイスアシスト。
功を奏して「ぼくなつ」も興味を抱かせる。カナヅチの妻は空を飛ぶように泳ぐシーンに大感激。
 
 2002/07/17(水)
 家に帰ったら妻が「ぼくなつ」中。ずっとやっていたらしく、私より進んでいる。セリフが泣けるのよね、
と涙ぐむ妻に何も言えない私と息子であった。
 
 2002/07/18(木)
 「ぼくなつ」が一日進むごとに切なくなってくる私。このまま終わって欲しくないと本気で考えてしまう。
一日の終わりに「ボク」に帰る時間にメロメロである。
 
 2002/07/19(金)
 明日からは、学校も夏休み。「ぼくのなつやすみ2」もちょっとお休みして家族で帰省しようかな。
田舎はすっかり変わってしまったけど、息子に伝えたいことはいっぱいあるから。
 
 
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